ロレックス/オイスター パーペチュアル GMTマスターⅡ

ブルーアワー
ブルーアワーとは、日の入りから夜のとばりが下りるまでの、空が魔法にかかったような藍色に染まる時間帯を指す。ロレックスが新しいGMTマスターⅡでセラミックス製ベゼルに配された24時間目盛りの半分に選んだ色も、特別な色味のブルーである。GMTマスターは、60年前にリリースされた時、すでにツートンカラーの24時間ベゼルを備えていた。セカンドタイムゾーンで日中と夜間の時刻を明確に区別することができたのは、その恩恵によるものである。後に、よりエレガントな仕様としてベゼルが黒一色のバリエーションが導入されることになるが、時刻をより素早く認識できるツートンカラーの24時間目盛りは初めからGMTマスターのコンセプトの一部だった。2色で区別されていた方が、旅先から自宅に電話できる時刻かどうか、あるいは、皆すでに就寝している時刻なのか、ひと目で知ることができるからである。

変化は2007年に起きた。リファレンスナンバー16710が生産終了となり、この年に後継モデルとしてリリースされた116710LNは、黒い単色ベゼルのみでの供給となったのである。その直前に発表されたゴールドとロレゾールのバリエーションにも単色ベゼルが搭載されていた。116710LNでも単色が採用された原因は、ベゼルの素材にあった。以前、使用されていたアルミニウムに代わり、傷に強いハイテクセラミックスが採用されたからである。このベゼルは単色とはいえ、数字とインデックスをフライス加工で削り取り、そこにロレックスの特許技術でゴールドまたはプラチナの粉末を盛り込むことで、視認性がしっかりと確保されていた。当時はまだ、ツートンカラーのセラミックス製ベゼルは技術的に実現不可能と思われていた。